(1)で書いたmixiの複数アカウンの不正取得問題に関連するのが「マイミク」制度です。
もともと、「人と人との繋がりを重視する」というコンセプトで招待制を採用したmixiでは、その繋がりを明示するのが「マイミク」なのですが、mixiが巨大化したことで、「マイミク」制度の意味が薄れています。
その一つの理由が「mixi公認」アカウントでしょう。(株)ミクシィと契約を交わした法人スポンサー、タレント・アーティスト、またはmixi運営事務局によって運営されているアカウントだそうですが、マイミク数の制限もなく、申請すれば直ちに「マイミク」として登録される仕組みなのですが、「マイミク」としての扱い自体は、一般人と同じになっています。
その結果、この「mixi公認」アカウントをマイミク登録すると、日記の「友人の友人まで公開」が限りなく「全体に公開」に近くなる・・・。
試しに私も一度「mixi公認」芸能人をマイミク登録してみたのですが、コミュニティで見かけた人が軒並み「友人の友人」になっていました。(^^;)
まぁ、あまりにも馬鹿馬鹿しいので直ぐに外してしまいましたが、こうなってくると、実質的には日記の公開範囲がほとんど無意味になってくるわけです。
「mixi公認」アカウントの影響なのか、マイミクを増やすことだけに執着する人も増えているようですね。
私にも時々見知らぬ人からの「いきなりマイミク申請」が届きます。私と共通のコミュニティもなければ、マイミクも重なっていない。さらに、プロフィールを見ても私との接点がなさそうな人だったりするんですよね。
もちろん、丁重にお断りしています。理由は単純、相手にとっても私にとってもマイミク登録するメリットがないからです。
そもそもマイミク登録するメリットは、自身のトップページで相手の日記更新を知ることができることと公開範囲を制限した日記を読めることの2点しかありません。
前者についてはマイミク登録が多い方の場合、スクロールアウトしてしまうので、せっかくの機能が役に立ちません。(私の場合、mixi日記を使っていないので、後者も関係ありません)
それに、マイミクが多いということは、それだけ日記の公開範囲も広いということ。まして、実際に会ったこともなければ、mixi上での絡みもない相手をマイミクすることは実質的に全体公開と同じレベルの日記しか書けないということになります。
それなら「マイミク」を外せばいいと思うのですが、双方向の制度なので、外したことが相手にわかってしまうので、気まずいと思う人も多いのでしょう。
そこで作られたのが「仲良しマイミク」という制度です。マイミクの中から、さらに親しい人だけを選別しようと言う仕組みのようですが、これなら従来のグループ機能で十分ですよね。
そう言えば、こんな話もあるようです。
「僕の母をmixiに招待してくれないとは」(YOMIURI ONLINE 発言小町)
「皆さんの意見を教えてください。
妻がmixiでブログをして自分や子供の近況を書いているようです。
妻の母親は妻に友達登録してもらって、それを見ているのですが
僕の母親を招待してくれというと嫌がってしてくれません。
理由を聞くと、好きなことを書けなくなるからだといわれました。
母親の子を思う気持ちは同じはずなのに納得できません。
まして、僕の母とは親子同然の関係で隠すことなどないはずなのに。
そもそも、僕すら招待してくれないとはどういう事でしょう!
何としても説得したいので皆さんの意見を教えてください。」
寄せられたコメントを見ても「そんなの嫌だ」、「義母なんかに
日記を見せられない」という意見ばかりです。
皆さん、mixi日記にかなりの秘密を書き込んでいるんですね。私なんかとてもそんなことはできません。
そもそも、SNSといえども、インターネット上にある以上、不特定多数に読まれる可能性はゼロではありません。
まして、見知らぬ大勢の他人に公開しながら、特定の人だけを排除したいという考え方に無理があることに気づかないのでしょうか。
どうしてもmixiに参加したいなら、嫌がらない人に招待して貰えばいいだけの話ですし、マイミクになるかどうかは、次のステップでの話でしかありませんし、妻にしても特定の相手(夫や義母)に知られたくない話を書くなら、自分だとバレない書き方をすべきなだけです。
もっとも、mixiの運営者側自身も、この辺りの感覚に疎いのでしょうね。わかっていれば、mixi公認アカウントの仕組みも片方向にしていたしょうし、「仲良しマイミク」などの変な制度は作らないで済んだはずです。
mixiの「マイミク」制度の問題は、双向の合意がなければ「マイミク」にできないのに、「友達の友達まで公開」という非合意公開を許していることです。
VOXやtwitterでは、それぞれが片方向で関係づけができるし、特定の相手とだけ話題を共有する仕組みもあります。それがない、mixiのコミュニケーションは、ある意味崩壊しつつあるようにも思います。
そう言えば、mixiは招待制を止める話も出ていますね。そうなると、このマイミク問題はさらに大きくなるような気がするのですが・・・。
ちなみに、私はmixi日記は使っていません。公開範囲の中途半端さが気に入らなかったからです。誰にでも読んでほしい話題ならブログの方がいいし、特定のメンバーだけにしか伝えない話なら、非公開コミュニティを作れば済むだけの話ですから・・・。
もっとも、ブログに記事を書いたことを告知する意味で、マイミク登録も受け付けていますし、外部日記扱いでブログも登録しています。
もっともブログもVOXなので、公開制限ができるのもいいですね。それも私が「近所/友達/家族」登録しているか次第、つまり、私の意志で公開先をコントロールできるというのが嬉しいわけで、それでも原則としては「誰に読まれても困らない」記事しか書きません。強いて言えば、掲載する記事に付ける写真などを公開範囲で変える程度です。(ごく稀に、特定のメンバー以外には興味のなさそうな話題の場合、記事そのものを読者限定とすることはあります)
さらに余談ですが、私はVOXブログも複数持っています。孔明志というハンドルはパソ通時代以来、使い続けているので、実名同様の認知度があるので、私という個人が特定される場所ではおおっぴらに書けない話題もあります。
しかし、私という個人を伏せたままでなら書ける話もあるわけで、それを書くためのブログです。それも、ごく限られた範囲の人なら執筆者が私だとバレても問題のない内容ですし、私という個人が特定されないなら、多くの人に読んで貰いたい内容なので、このブログとは切り離しています。そんな使い方もあるんですよ。
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