孔明志 の 一刀両断

au「春キャンペーン」、Tu-kaからの移行施策も...

au(KDDI)の2008年春モデル10機種が発表されました。
それに合わせて、春キャンペーンも発表されたのですが、この中にTu-kaユーザー向けの特典があります。
内容は「キャンペーン期間中に、MNP (携帯電話番号ポータビリティ) またはツーカーからの同一番号変更を利用しフルサポートコースにてauにご契約いただいたお客様、またはU-22 (22歳以下 ) でフルサポートコースにてauにご契約いただいたお客様に、もれなく10,000円 (税込) キャッシュバックします。」というもの。

先日も書きましたが、KDDIが行うTu-kaからauへの契約変更を促す施策は、あまりにもへたくそです。せっかくの施策も少しずつ小出しにするため、多くのユーザーが“待ち”の態勢に入ってしまうため、未だに数十万件のTu-ka契約端末が残っているのです。

今回の施策が発表されたことで、Tu-kaからau通常契約(フルサポートプラン)への移行組は１万円が貰えるわけです。
我が家の場合、今回の条件に合いそうなのは、妻用の端末でした。実際には、11月中に(予約特典を使い)妻用の端末を変更してしまいましたから、「死んだ子の歳を数える」話になってしまいますが、当時の特典は2,000円のキャッシュバックでしたから、今まで待っていれば、あと8,000円貰えたことになります。(もっとも、プリティ契約だったため、4ヶ月分のプリペイド料金として、あと4,000円は支払う必要があったことや、11月以降のau通常契約基本料金が不要だったことを考え合わせる必要はありますが)１万円程度は損をした気持ちになりました。

月刊「Tu-ka終了案内」1月号? (＾＾;)

本日、Tu-ka関西からDMが届きました。今回も「終了案内＆auぷりペイドへの契約変更申し込みハガキ」です。

Tu-ka案内1

今回の案内では封筒の表書きと同封されたパンフレットに大きく「auへの契約変更特典2008年3月2日(日)に一部終了いたします。あと45日を切りました。お急ぎください。」と書かれ、ますます契約変更を急がせる雰囲気です。ちなみに、今回のハガキには「返信期日 2008年2月8日(金) (消印有効)まで」と書かれています。

Tu-ka案内3

Tu-ka案内2

パンフレットの内容は、前回とほぼ同じですが、月初めにスカイメッセージで届いた情報に修正されたことと、特典１,特典2が入れ替わり、「au人気ケータイと無料交換」よりも「auぷりペイドカード5,000円分プレゼント」が前面に押し出されました。(さらに、「2008年3月2日(日)まで！あと45日をきりました。お急ぎください。」の方が目立つ書き方です)

Tu-kaさん、もうちょっと待ってください。少なくとも1台は、3月2日までに手続きしますから...。

あと1台は、もう少し粘らせてください。だって、最後までTu-kaからの案内を見たいんです。(＾＾;)

「ディズニー携帯電話」は日本で成功できるでしょうか？

3月1日、ウォルト・ディズニー・ジャパンが、ソフトバンクモバイルの携帯電話網を借り受け、専用電話機と独自サービスを提供する「ディズニー・モバイル」を開始するそうです。
報道によれば、MVNO(仮想移動体通信事業者)という形だそうで、一応通信事業者としての届け出は行っているようですが、実態は「ソフトバンクのラインナップの一つ」的な位置づけですね。

そもそも、契約プランはソフトバンクのホワイトプランそのもので、(当然)ソフトバンク端末との通話は無料ですし、今回発表した端末機「DM001SH」も「821SH」をベースにデザインやボタンを若干変えて、独自サービスに対応させただけです。
それに、販売もソフトバンク取扱店で行うというのですから、敢えて通信事業者となる必要はないような気もします。

ディズニー・モバイルのターゲット層は、20代の女性だそうですが、果たしてどの程度人気を集めることができるのでしょうね。
それと、米国での電話事業は失敗したようですが、日本ではどうでしょうね。失敗した場合は、自動的にソフトバンク契約に移行する形になるのかしら？

今度は、「基本料金３年間無料」だそうで...

ソフトバンクが、また新たな料金プランを発表しました。「ホワイト学割」です。
小・中・高・大学および専門学校の学生を対象に、ホワイトプランの基本料金(980円)を無料にして、パケットし放題(定額料1,029～4,410 円/月)とS! ベーシックパック(315 円/月)、ホワイト学割向けポータルサイト「コンテンツ学割クラブ」をセットにしたもので、新規加入から37ヶ月適用するそうです。
つまり、315～4,725円/月でメールやウェブアクセスが使い放題(PCを接続した場合や一部の通信は除く)になるという話です。
なお、37ヶ月を過ぎると、(手続きをしない場合)自動的にホワイトプラン(980円/月)＋パケットし放題(定額料1,029円～4,410円/月)に変更されるそうです。

ちなみに、「ホワイト学割」は、2月1日～5月31日までしか受け付けない期間限定プランだそうですし、対象が限定されるサービスではありますが、基本料金無料というのはインパクトがありそうですね。

 

「携帯電話－BBフォン間の通話の無料化」という報道がありますが...

報道によれば、ソフトバンクモバイルの携帯電話「ホワイトプラン」とソフトバンクBBのＩＰ電話「ＢＢフォン」間の通話料金を無料にするサービス「ホワイトコール」を、昨年12月中旬から本年3月末まで一部地域(北海道と新潟、愛媛両県)で試験運用しており、問題がなければ全国展開する予定だそうです。

今のところ、情報はマスコミ報道だけなので詳細はわかりませんが、無料化の対象は「ホワイトプラン」契約の形態電話を所有し、自宅に「ＢＢフォン」を契約している人だけで、申し込みが必要(無料)だそうですから、特定相手との通話のみということだと推測できます。

最初、この報道を聞いたとき、不特定多数の「ホワイトプラン」と「ＢＢフォン」間の通話が無料化されるのかと驚きましたが、特定の相手との通話だけが無料化されるのなら、他社への影響は小さい気がするのは私だけでしょうか。

ちなみに、ソフトバンクモバイルは約1,700万件、ヤフーBBは約500万件の契約数があるそうですが、両方に契約していて、さらに、「ホワイトプラン」と「ＢＢフォン」を契約する人となると、かなり限られそうですね。

DoCoMo PHS 最終日

最終エリアマップ

平成20年1月7日はDoCoMo PHSサービスの終了日です。
平成7年7月1日にサービスインしてから17年6ヶ月。首都圏内の市街地での使用がほとんどだったことと、最近はほとんど使用していなかったため、あまり意識していなかったのですが、いよいよ終了というので、あらためてエリアマップをチェックしてみました。

表示されるエリアマップは16年3月末現在とあり、その後更新されていません。この当時、Astel陣営が撤退中で、DoCoMo PHSも撤退を検討していた頃ですね。
東京23区内や首都圏の都市部はほとんどがエリアとなっていますが、少し郊外に行くと、穴だらけです。
わかっていたこととはいえ、あらためて見ると、「使えない」と言われるのも当然ですね。

結局、PHSでは基地局エリアを広く設定したウィルコムと(データ通信サービスを残している)ケイ・オプティコム(関西)だけが生き残ることになりました。

 

「イーモバイル」の基地局を発見！

emobile基地局

先日、１週間もの停波という大障害を起こしたイーモバイルの基地局を探していたのですが、ようやく見つけることができました。

他の携帯電話会社の基地局のように自立タワーやビル屋上に設置されたタワーを探していたので、なかなか見つけることができなかったのですが、最寄り駅のそばにある(あまり高くない)ビルの最上部側面にこぢんまりと設置されていました。

そのコンパクトさから考えて、中華製基地局ではないかと思います。(アンテナの根本にある３個の箱が送受信モジュールです)
しかし、アンテナ素子の向きが面白いですね。通常、この手のアンテナは(120度ずつ)3方向にアンテナ素子が付いているのですが、ここは2方向しか付いていません。(エリアマップと見比べると、この配置にも納得できます)
よく見ると、ビルの反対側にもう一本ポールがあり、そこに1個アンテナが付いていました。

その後、隣町の基地局を見つけたのですが、これも同様の取り付け方法でした。どうやら、屋上面にある建物の一部が影になるため、その両サイドにポールを立てたのではないかという雰囲気です。

まぁ、この程度の規模なら、複数のポールを立ててもタワーを設置するより安上がりなのでしょうね。

 

これで最後？Tu-kaからauへの契約変更特典

本日、Tu-ka関西からプリケーロング契約端末にスカイメッセージが届きました。
内容は、以下の通りです。
「●ツーカーからのお知らせ●
auプリペイドへの契約変更特典一部終了！
２００８年３月２日(日)をもって、『auぷりペイド５０００円分プレゼント』を終了させていただきます。
おトクな特典終了前に、是非、ａｕへの契約変更をお願い致します。
>お問合わせ≫お客さまセンターtel:151またはau取扱店 ※返信不可 」
だそうです。

あれ？「auぷりペイド5000円分プレゼント」ですか？先日のDMでは2000円分だったはずですが....

というわけで、早速Tu-kaのサイトを覗いてみると、12月28日付けでひっそりとアナウンスされているではありませんか！
この案内によれば、2008年1月1日から「auぷりペイド5000円分プレゼント」が始まったようです。
ただし、今回は3月2日までの期間限定ですし、その他の特典は前回と変わりません。
 
しかし、この戦略は失敗ですよね。特典を小出しにしてくるものだから、利用者は次を期待して、先延ばしします。
ちなみに、(昨年11月末現在の情報ですが)全契約者数は約40万、プリペイドだけでも27万契約も残っており、最近は1万契約/月程度しか減少していません。
ギリギリになってからの契約変更申し込みは処理が追いつかない可能性もあるので、焦っているような気もしますが、利用者側は、さらに条件のいい契約変更特典が発表されるのを待っているのでしょう。

さて、今回の発表で気に掛かるのが、今回提示された特典に期限があるという点です。3月3日～3月31日に契約変更する場合はどうなるかですね。
さらに好条件を提示してくるのか、それとも従来の2000円分に戻すのか？はたまた、(客の期待を裏切って)突き放してしまうのか...？

そういえば、通常契約への変更特典のうち、「ａｕ加入月の基本使用料　3,150円割引」も同日で終了だそうですから、3月2日がキーワードかもしれません。(おそらく、変更手続き処理の都合で、この日あたりまでに申し込みを受けておかないと、3月末日のサービス終了に間に合わないのだろうと推測しています)

手元に残っているTu-kaプリペイド端末は2台です。前回のアナウンス時点では、2台とも3月末ギリギリまで引き延ばすつもりでしたが、1台は3月2日までに契約変更してみることを考え始めました。

そうそう、今回の「auぷりペイド5000円分プレゼント」ですが、トラブルが起きそうな内容ですね。
無条件にに5,000円分のカードが貰えるわけではなく、契約変更時点で貰えるのは2,000円分だけで、契約変更当日にカード登録を行った場合のみ、残り3,000円分のカードを契約者住所に送付するのだそうです。
つまり、期間内に契約変更しても、翌日以降にカード登録をした場合は、3,000円分のカードは貰えないわけです。
(確認したところ、当日登録でないと駄目というのは店頭での交換の場合のみで、郵送による手続きの場合は、端末と同時に1,000円分、回線切り替え完了後に4,000円分を郵送という流れだそうです)

なお、宛名住所不明等でauへ返戻された場合、特典の権利は無効だそうです。(au側の手違いで届かなかった場合も駄目なわけで、穿った見方をすれば、わざと宛先を間違える可能性もあるのではと感じさせてくれる表現ですね)

もう一つ、小さいことですが、貰えるauぷりペイドカードは、1,000円カード(通話可能金額1,000円/通話可能期間30日)であって、3,000円、5,000円、10,000円のカードは選べないのが引っかかります。
3,000円および5,000円のカードは一割増量されている代わりに、通話可能期間は1,000円カードの複数枚登録よりも不利なので、まだ許せますが、(プリケーロングから契約変更する)通話可能期間重視の人にとって、10,000円カードを選べないのは残念です。

敗者復活戦？2.0GHz帯に「次世代高速無線」追加枠

2.5GHz帯を利用する広帯域移動無線システム免許2枠は決まりましたが、“アイピーモバイル跡地”の2.0GHz帯を、もう一社に割り当てる方針を決定したという報道がありました。

しかし、2.0GHz帯は、世界のWiMAX標準(2.5GHz帯)と互換性が低いことや帯域幅が狭いことに加え、2.5GHz帯の2社よりも後発にならざるを得ないことなど不利な要件もありますし、2.5GHz帯で敗者となった２社は、すでに空中分解(ドコモは、2.5GHz帯免許取得を条件に出資を決めていたアッカワイヤレスから撤退し、MVNOを模索／オープンワイヤレス陣営のイーアクセスは、WiMAX事業本部を廃止)状態ということもあり、敗者復活戦そのものが成立するのかどうかも興味深いところです。

正月用に“おり酒”を入手

おり酒「白馬」

今年も、正月用に“おり酒”を手に入れました。銘柄は「白馬(しろうま)」で、「日本酒はこうあるべきだと信じ、伝統の製造方法をかたくなに守り抜いている」というこだわりの蔵元越生酒造(ブランド名は「来陽」)の酒です。

実は、蔵元は同級生の家ということもあり、いろいろと酒にまつわる蘊蓄を聞かされています。(彼の蘊蓄は、ブログ「 『来陽』だより」で読むことができますので、ぜひご一読ください。)
その彼に言わせると尾瀬あきらの「夏子の酒」や「蔵人」で語られる製法の話には真実でない部分もあると言います。
もっとも、ドキュメントではないし、ストーリーを盛り上げるために多少の演出などがあっても構わないと思います。所詮は、フィクションとして楽しめばいいと思うんですけどね。

さて、話を戻して、おり酒「白馬」ですが、正月用に入手するのは結構大変です。
そもそも、「おり酒」自体、一般の店頭に並ぶことはないからです。

ちょっと脱線しますが、俗に言う「にごり酒」は、ホンモノの「おり酒」ではありません。
「おり酒」は、もろみを一度絞っただけの状態の“生”のにごり酒です。発酵が続いているので、密栓していると、事故も起きてしまいます。(このような事故を防ぐため、「白馬」の栓には穴が開いています)
また、ホンモノの「おり酒」は、(醸造が終わる)冬場だけの季節商品です。温度が高いと発酵がどんどん進み、味が変わってしまうからです。言い換えると、暖房の効いた店内に無造作に商品を並べるような店舗に出荷することなどできないわけです。
ちなみに、酒屋はもちろん、スーパーなどでも購入できる「にごり酒」は、見た目こそ似ていますが、「(発酵が止まった)沈殿物の混じった酒」でしかありませんので、温度管理もさほど煩くないわけです。(中には「生酒」に「酒粕」を混ぜて作る「にごり酒」もあるそうですね)

というわけで、「白馬」は蔵元とごく限られた店舗でしか購入できません。販売している店が少ないのに加え、年末までに醸造し終わる量も少ないので、正月前に入手するのは難しいという話になるわけですね。

しかし、友人が蔵元というのはありがたいですね。確実に入手できるので今度の正月も、気持ちよく酔うことができそうです。(またまた余談ですが、「おり酒」は飲み過ぎに注意しましょう。体内温度が酵母の活動に適しているため、発酵はさらに進むのだそうで、飲み終わった後も酔いが進みます。結果として深酒になってしまうんです。